こんにちは!水彩やデジタルでお絵かきをしている鳥野ニーナ(@sinamomomomo)です
アメリカの画材メーカーダニエルスミスをご存知ですか?
びっくりするような美しい分離カラーが特徴のダニエルスミスですが
心の底から買って良かった!と思えるイチオシカラーがあるので紹介します。
その色とはズバリ「バフチタニウム」
バフとは「淡い黄色」、チタニウムは「チタニウムホワイト」の略の事で
その名の通りバフチタニウムは淡い黄味がかった白い色です。
この色の何がすごいのか、解説します。
ダニエルスミスのバフチタニウム
ゲーム好きならわかってもらえると思うのですが
自分や仲間に様々な良い恩恵をもたらす「バフ効果」というものがあります。
攻撃力がアップしたり、魔力が上がったり、敵の毒攻撃に強くなったり
バフ効果は冒険の強い味方です。
バフチタニウムも同じように、ほかの絵の具に嬉しいバフ効果を
与えてくれるんです!
バフチタニウムの基本情報
バフチタニウム (Buff Titanium) | |
---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ |
耐光性 | Ⅰ 最高 |
染みつき度 | 1 染みつきにくい |
粒状化 | Y する |
透明度 | 半透明 |
🅟マーク | – |
顔料 | PW 6:1 |
上の表でもわかる通り、耐光性が最高で作品に採用しやすく
染みつき度は1と低めですが体感では2くらいあります。
ほんのり粒状化するので、画面がのっぺりしません。
バフチタニウムのラインナップ | |
---|---|
ハーフパン | 〇 |
チューブ5ml | 〇 |
チューブ15ml | 〇 |
商品ラインナップもハーフパンからチューブ15mlまで豊富にある上
ダニエルスミスの他の絵の具に比べても価格が安い方です。
バフチタニウムは何かと使う機会が多いのでありがたいです。
さまざまな色にバフ効果を与える
さっそくバフチタニウムを使って色んな色にバフ効果を与えてみましょう。
まずはオレンジ系。W&Nのスカーレットレーキ×バフチタニウム。
画像右側がスカーレットレーキで左側がバフチタニウムと混色した結果です。
スカーレットレーキの美しさを保ちつつ、より実際の花びらのように
艶をもった淡いオレンジが作る事ができました。
バフチタニウムの淡い黄色がほんのり粒状化して、ステキな雰囲気を醸し出してくれます。
バラのようなホルベインのクリムソンレーキ×バフチタニウム
画像右側がクリムソンレーキで、左側が混色例です。
こちらもバフチタニウムの効果で生の花びらのような表現が可能です。
ピンク寄りの明るいキナクリドンスカーレット×バフチタニウムも相性が良いです。
右図のように、赤よりのシェルピンクを作る事ができます。
人物のほっぺたや、背景のニュアンス色に使うのも良さそう!
※実物はもっと色が鮮やかです!うまく調整するのは至難の業…(涙)
こちらはホルベインのインジゴ×バフチタニウムです。
画面下側が混色部分になります。
彩度の低いブルーと合わせると霧がかったような表現も可能です。
バフチタニウムの粒々が効いて不思議な雰囲気に…!
ダーク系のグリーンもバフチタニウムで画像右の様に可愛くなっちゃいますよ!
画像はシュミンケのコバルトグリーンダーク×バフチタニウムですが
ダークグリーンでも代用可能。
くすんだメロンソーダみたいな、可愛いのにシックなグリーンに大変身!
背景のベースに使っても可愛いかも知れませんね。
まとめ
ダニエルスミスのバフチタニウムの良さが少しでも伝わりましたでしょうか。
この色は全ての色を柔和な印象に変えてくれる魔法の色です。
花びらの色や、人間の肌の色、背景のニュアンス色に
さまざまな場面にバフチタニウムを使ってみて下さい。
バフチタニウム無しではもう絵が描けない!
また素敵な混色を見つけたら追記しますね
この記事は鳥野ニーナ(@sinamomomomo)が書きました。
またね!