![](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/image290.jpg)
こんにちは!透明水彩やデジタルでイラスト描いている鳥野(@oekakitorino)です。
この記事はオリオン社の和紙「麻王」のレビューを書いています。
麻王は習字の和紙をめちゃ強くしたような紙で
超ほわほわなにじみが特徴です!
他の紙に無い超独特な描き心地なので練習が必要です。
さまざまな水彩技法を試しているので紙選びの参考にしてくださいね
>>すぐに作画実例にジャンプしたい方はこちら!
![とりの](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/10/fukidashi.jpg)
麻王の厚さは公式表記は無いですが
おそらく185gくらい
紙の粗さは細目と中目の中間くらいで
表面は繊維質って感じでザラザラしています
>>麻王紹介ページ(ORION公式サイト)
麻王は墨専用の和紙のようですが、水彩画にも使えます!!
ただし、和紙なので超独特な使い心地になっています
いつもの通りに描いたら失敗しちゃいますよ。
トレスはご覧の通り、出来なくはない位です
![](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/image300.jpg)
使用したトレス台の記事
>>【格安なのに高品質】匠彩のLED搭載トレース台を買ってみた
麻王紙の特徴
- 紙は優しいオフホワイトカラー
- 和紙らしく、色が乾くと和風カラーになってステキ
- 鳥獣戯画的な絵が簡単にそれっぽく描ける
- 色がスーーーーーっとどこまでも紙に入る
- ぼかし&にじみがキレイ。ただしコントロールが難しい
- にじんだそばから乾いてゆくのでコントロールが(以下略
- 素晴らしい和風の絵が描けるが、コントロールが (以下略
![とりの](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/fukidashi4.jpg)
めちゃくちゃにじむので線画描いて
細かく塗るって感じの紙ではないようだよ
ダイナミックな線画に大胆に色を塗っていこう!
オリオン社の公式解説
麻王は繊維を特別な処理を施すことにより、僅かにある劣化させる成分をすべて取り除き、また長い繊維がコイル状の繊維質になることにより、コットンのような発色を表現する和紙です。さらにポリエチレンをサンドすることでコシのある裏抜けのしない、両面が使える「絵画適性のある」和紙です。
ORION公式サイトより引用
![とりの](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/fukidashi2.jpg)
両面使えてラッキーーーィィ!
たくさん練習が出来ますね。
オリオン社公式の麻王メイキング動画!
こちらの動画のように、墨メインで線画を描いて
サブで透明水彩で着色する描き方が良さそうですね◎
水彩技法を試してみた
さっそく水彩技法を試していきましょう!
水彩技法の解説はこちら
>>【保存版】簡単に試せる透明水彩初心者のための基本テクニック8選
![](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/image301.jpg)
マスキング&ウェットオンドライ、ウェットオンウェット
マスキング
マスキングは和紙なので、紙が破けてしまいます。
ん?でも和風テイストな破れが逆に味になってないか!?
考え方次第ではプラスの要素になりますね。
ウェットオンドライ
画像の様にぼんわりと下の色が見えます。
ウェットオンドライがクッキリ出る紙ではないようです。
ウェットオンウェット
にじみがすごいです。
筆を紙に置いたまま、じゅわ~っと色が紙に吸い込まれていくのが分かります。
今までの紙にないタイプのにじみ方です。
乾くと色がだいぶ薄くなるのでウェットオンウェットは
濃い目の色で描いてOKです◎
![](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/image302.jpg)
グラデーション、バックラン、ソルト技法です
画像をご覧ください。
グラデーションは素早く描けば出来ます。ホルベインのラベンダーとライラックが
和風カラーに変身してます!
バックランとソルト技法は出来ないようです。
色を置いてすぐに塩をまいてもダメでした。
![とりの](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/10/fukidashi.jpg)
水分はすぐに紙が吸い込むけど
長い時間、紙全体がしっとり濡れた感じになるよ!
カビ防止のためにもしっかり乾燥させてね!
ダイナミックな絵が得意
![](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/image303.jpg)
いつもの感じで女の子のドローイングをしたら失敗してしまいました。
一度置いた色はにじまないので注意が必要です。
逆にザザッと描いた画像右側の猫は、麻王の紙の良さを
表現できたかなと思います。
![](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/image304.jpg)
いつもの描き方ではなく、ダイナミックに
書道のように筆を運んで描いてみました。
こちらのダイナミック路線が、麻王を使いこなす手掛かりになると感じました!!
麻王を使ってみた感想
和風テイストのにじみ、ぼかし、発色がとてもキレイに出来る紙ですが
コントロールが非常に難しいです。
ぴっちり線画を描いて、はみ出さないように塗る!
みたいな描き方はかなりのテクニックを要します。
麻王を最大限に生かせる描き方は「はみだし前提の絵」
ラフな線画で、色は補助的に塗ると良いでしょう。
![とりの](https://torinonina.com/wp-content/uploads/2020/11/fukidashi2.jpg)
鳥獣戯画みたいな絵を描くのに
ピッタリの紙だよ!
パッションをぶつけよう!!
まとめ
この記事はオリオン社の麻王紙のレビューを書きました。
麻王を使えばいつもと全く違う水彩体験が出来ますよ!
鳥野(@oekakitorino)が書きました。
またね!
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