こんにちは!透明水彩やデジタルでイラストを描いている鳥野ニーナ(@oekakitorino)です。
この記事はフランス、キャンソン社のモンヴァル水彩紙のレビューを書いています。
さまざまな水彩技法を試しているので紙選びの参考にしてくださいね
>>すぐに作画実例にジャンプしたい方はこちら!
モンヴァル水彩紙の特徴
Canson® Montval(モンヴァル)®は、彫刻家アリスティド・マイヨールの甥である画家ガスパール・マイヨールによって考案された紙です。画家の依頼を受けたCanson®社が、20世紀初頭に製造を開始しました。
その日から今日まで、この紙にはさまざまな新しい特質が付け加えられてきました。 優れた長期保存性を持つアシッドフリー紙で、防カビ処理済みです。蛍光増白剤は一切使用していません。水彩の習作用紙としては最高クラスの品質の紙です。
とても使いやすく、描き直しも簡単です(筆でウォッシュができます)
canson公式サイトより引用
>>キャンソン社公式サイト(日本語対応)
公式が習作=練習用の水彩紙と位置づけしているのですね!
水彩紙としては安価なので手に取りやすくて良いです◎
キャンソン社の公式動画
- 紙色はナチュラルホワイトカラー
- 価格がお財布にやさしく、手に取りやすい
- 色の定着が少し弱いのでマスキング回りが剥がれたりする
- 塗った色を後から修正しやすい
- ウェットオンウェットで下の色が溶け出しやすい
- 紙が丈夫であらゆる水彩技法を使える
- にじみ止めがかなり強い。割と最強クラス
- ダイナミックなバックランが出来る
モンヴァル水彩紙には厚さ
- 185g、300gがあるようです
(海外では200g、270gもあり)
紙の粗さは中目で程よい凸凹でサラサラした手触り
ブロックタイプやパッドタイプ
ロールタイプもありますよ◎
紙目は中目で、紙肌は凸凹していますが、撫でるとサラサラしています。
絵の仕上がりを邪魔しない程度の凸凹感ですよ。
トレスはご覧の通り
300gのモンヴァル紙でトレースしたので
やや見にくいですが、トレス出来ない事はないですよ。
こちらのドローイングも、トレースで線画を描きました◎
使用したトレス台の記事
>>【格安なのに高品質】匠彩のLED搭載トレース台を買ってみた
水彩技法を試してみた
さっそく一通りの水彩技法を試していきましょう!
水彩技法の解説はこちら
>>【保存版】簡単に試せる透明水彩初心者のための基本テクニック8選
※カメラ撮影しているので紙の色が黄色ぽいですが、実際はかなり白です!
サイジングが強く、水をよくはじくので
リフトアウトがしやすいです。
色の定着も低いので、乾いた色も筆でゴシゴシすればある程度色がとれます。
その代わり、ウェットオンドライでは下の色がにじみ出てきやすく
思ったような重ね塗りが難しかったです。
発色は鮮やかで、重みのある仕上がり✨
力強いバックランが作りやすいです。
動画でも少し撮ってみました!描き心地が確認出来ます✨
とても表面の強い紙ですが
マスキングは周りの色が剥げやすいです。
(ミツワのマスケットインキを使用)
全体的に繊細というよりは、ダイナミックな表現に向いている水彩紙だと感じました。
まとめ
この記事はフランス、キャンソン社のモンヴァル水彩紙の紹介をしました
ウッドパルプが原料なので、手に取りやすい価格で
水彩紙として表現力も豊か!
ぜひ一度お試しください!!
鳥野(@oekakitorino)が書きました。またね!