こんにちは!透明水彩やデジタルでイラストを描いている鳥野ニーナ(@oekakitorino)です。
この記事はオリオン社が販売する
ドイツのハーネミューレ社のトルション水彩紙のレビューを書いています。
さまざまな水彩技法を試しているので紙選びの参考にしてくださいね
>>すぐに作画実例にジャンプしたい方はこちら!
トルションとはフランス語で布巾の意味ですが
日本で使われている布巾よりもっと大きく丈夫な素材で出来ており
食器拭きだけでなく、生活用品を隠す覆いにしたりちょっとした敷物にしたりと
フランスの家庭でなじみ深いもののようです。
トルションはフランス人にとって生活の一部。
それを水彩紙の名前にするという事は、フランスではポピュラーな紙なのでしょうね✨
トルショ~ン!
お洒落な名前だねえ
どんな紙なんだろ~!
トルション水彩紙は裏表がはっきりしてるから、間違って紙を落としちゃっても大丈夫!
表ふわふわ
裏はカタイ感じです!
>>トルション水彩紙(ORION公式サイト)
トレスはご覧の通り
もふもふした繊維が見えるので、ちょっとやりにくかったです。
でも出来ない事は全然ありません◎
使用したトレス台の記事
>>【格安なのに高品質】匠彩のLED搭載トレース台を買ってみた
トルション水彩紙の特徴
- 紙色はナチュラルなホワイトカラー
- 価格は普通くらいで、まずは安価なポストカードセットがおすすめ
- 紙の白さを生かしたみずみずしい発色が美しい
- マスキングは出来るが、周りが少し剥げる
- 紙の表面もちょっと弱めなのでガシガシ描いたら少し剥がれる
- ふわふわした描き心地はニューブレダン水彩紙を思い出す
- 和紙のような紙目を生かしたウェットオンウェットがキレイ
紙がちょっと弱くて
初心者向けの紙ではないと思ったけど
ウェットオンウェットがとてもきれいで
みずみずしい絵が描けるので
トルション水彩紙が好きになりました!!!!!
オリオン社の解説
ORION公式サイトより引用
「トルション」はフランス語で、目の粗いリネンのような風合いを特徴付ける言葉で
この紙の表面はその通りです。
耐光性や経年劣化に強く、中性紙の高級水彩紙です。
アーティストが納得のいく高品質な仕上がりです。
オリオン社公式のトルション水彩紙メイキング動画!
水で濡らした箇所が
モフモフ柔らかに描いている様子が分かります。
水彩技法を試してみた
さっそく一通りの水彩技法を試していきましょう!
水彩技法の解説はこちら
>>【保存版】簡単に試せる透明水彩初心者のための基本テクニック8選
ウェットオンウェットが和紙みたいなにじみになりました
マスキングは、周りの色が少し剥げちゃいますので、濃い部分に使うと目立っちゃいます△
バックランとソルト技法は、狙った通り作りにくいです。
バックラン作ろうと思った場所にもわっとした模様が出来たのに
塩まいたところに他の水彩紙のバックランのような模様が出来たりしました。
(塩も、効果があまり感じられずに、何回かふりました)
紙の表面がそこまで強くないので
マスキングや筆でのリフトアウトは
紙が少し剥がれちゃうけど
和紙みたいな質感がにじみ&ぼかしがステキ!
動画でも少し撮ってみました!描き心地が確認出来ます✨
トルション水彩紙でドローイング
トルション水彩紙の優しいにじみと質感。
紙の表面は少しもこもこしているので、鉛筆で細かい線を書くのは難しいかもです。
キャライラストの線を鉛筆で描く場合は、絵柄にもよりますが尖らせた方がベター。
まとめ
この記事はオリオン社が販売するハーネミューレ社の
トルション水彩紙の紹介記事を鳥野(@oekakitorino)が書きました
柔らかいふわふわした描き心地で、色のコントロールがしやすい水彩紙で
ウェットオンウェットが和紙のような質感を生み出し、淡く鮮やかに発色します。
また是非リピートしたい水彩紙です!
柔らかい描き心地とみずみずしい発色が
たまりません!!!!